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安全地帯


安全地帯 道路標識写真
富山県富山市 富山地方鉄道市内電車
富山トヨペット本社前(五福末広町)電停
 電停に設置されているものといえば、背の低いイメージを思い描くことだろう。
 だが富山市内では、最近になって路面電車が整備され、
長いポールにアルミ板という立派な設置が見られる。
2012.08

▼続く▼


特別企画
路面電車の走る町と
「安全地帯」

 この標識の大部分は、路面電車の停留所(電停)で見られる。
路面電車の走る町ならばオーソドックスな風景だが、全国を探しても数少ない。
しかも、路面電車が走っているからといって、安全地帯が必ずあるとは限らない。
 関東では都電と江ノ電に併用軌道の区間はあるが、残念ながらこの標識が存在しない
(昔は都電にあったらしい)。
よって、関東でこの標識は絶望的に見られない。
 ここでは全国の路面電車の走る町で、標識の存在をチェックしてみるとする。

札幌市中央区 札幌市電資生館小学校前電停
 市街地に環状線が形成されている。
標識はほぼ全体的に設置されていて、夜間はV字の部分が点滅する。
2018.08


北海道函館市 函館市電青柳町電停
 標識は屋根の無い比較的簡素な電停で見られる。屋根付きのしっかりした電停では見られない。
地元民の足としてだけでなく、観光客の利用も多いらしい。
2014.07


富山県高岡市 万葉線旭ヶ丘電停
 旧:加越能鉄道時代は廃線の危機に陥ったが、
行政が路面電車にテコ入れしたおかげもあって、 頑張って走っている。
 標識は四角いコンクリートの土台にポールを立て、
アルミ板で設置されているスタイルで、全体的に新しい。
全国的にこの標識はあまり綺麗な状態で見られないが、
富山県では上記の富山市内電車と共に特に眩しく見えるかもしれない。
2012.08


福井県福井市 福井鉄道商工会議所前電停
 こちらも廃線の危機を乗り越えて、福井市の中心市街地の併用軌道がリニューアルされた。
電停設置の標識は小型ながら、すべて更新されている。
 かつての福井駅前付近には「軌道敷内通行可」もあったようだが、
残念ながら駅前広場の整備完了後に消えてしまった。
2016.04


愛知県豊橋市 豊橋鉄道東田本線東八町電停
 ほぼ全線にわたって道路中央の専用軌道を走るため、各電停に安全地帯も設置されている。
とはいえ、長方形だったり手描きのような図形だったりして、正規の標識はあまり多くない。
ここでは分離帯にボルトで固定された設置が多く、全体的に薄汚れている。
2012.03


京都市右京区 京福電気鉄道嵐山本線山ノ内電停
 通称「嵐電」。三条通りの併用軌道区間だが、数は少ない。
ここでは指示標識「軌道敷内通行可」も複数見られる。
2012.03


大阪市阿倍野区帝塚山 阪堺電軌姫松電停
 鉄板標識をボルトで固定していて
昔ながらの設置方法と思われるが、標識自体は比較的新しい。
 道幅が狭いので、自動車はどうしても軌道上を走らなければ通行できないが、
「軌道敷内通行可」は設置されていない。 もはや巨大な踏切扱い…!?
2012.03


広島市南区 広島電鉄猿猴橋町電停
 広島市内はまさに"路面電車王国"、
新旧入り乱れた多種多彩な路面電車がひっきりなしに運行されている。
 もちろん各電停には安全地帯が確保されていて、標識もごく普通に見られる。
2014.03


高知県高知市 とさでん上町二丁目電停
 高知市とその近隣を結ぶ比較的長い路面電車で、中心市街地の電停では安全地帯が確保されている。
 車線減少区間や狭い道路との併用軌道には「軌道敷内通行可」もあり、見どころが多い。
2014.03


長崎県長崎市 長崎電気軌道五島町電停
 地元民の足だけでなく、観光客の利用も多い。
全線にわたって専用軌道で、一部の電停を除いて標識が設置されている。
2015.03


熊本市中央区 熊本市電通町筋電停
 道路中央の専用軌道に安全地帯が確保されている。標識の設置頻度は高い。
 尚、上熊本で接続する熊本電鉄は別会社の私鉄である。
2015.03


鹿児島県鹿児島市 鹿児島市電鴨池電停
 専用軌道で安全地帯は確保されているものの、
オリジナルの図柄が描かれている電停が多く、純然たる標識の設置は少ない。
2015.03


路面電車無き「安全地帯」

 電停以外の場所にもごく稀に存在する…。

 以下は交通野郎様より頂いた画像である。
愛知県春日井市に1個だけ存在する安全地帯のようだが、お決まりの路面電車は存在しない。
そして見たところでは、道路の鋭角交差点の分岐点のようである。
 電停でもそれ以外でも今までは 安全地帯=島状の場所 という考えがあったのだが、
ここは「島」にはなっていないようである。
 このような場所ならば東京近郊にもいくらでもある。
もちろん島状になっていたり、ロータリー状になっていたりして中を人が休めるなんて場所もある。
だが、標識「安全地帯」は関東ではまず拝むことができない。


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